お尻の鍼(響く鍼)
初診 11月18日
70代、女性。1週間くらい前から左のふとももの外側が痛くなる。炊事などで長時間立ってられない。5分程歩くと痛みが強くなる。左足の足首から指にかけてが痺れる(ジリジリという感じ)。以上のような症状を訴えてきました。
まず、痛みのある場所が胆経上なので左の F5 を刺絡しましたが痛みに変化なしです。次に左の F1、F6 を刺絡しましたら足の痺れが少し楽なようですが、ふとももの痛みは変化ありません。次に左の F4 を刺絡しましたが痛みに変化なしでした。しかし、触診をすると筋肉は施術前よりはゆるんでいました。
どうも、井穴刺絡による反応が悪いようですので、大腿部などの痛みを生じさせることの多いお尻の筋肉にアプローチしてみることにしました。左を上にして横に寝ていただいて、臀部を指圧しますとあるポイントを押すとふとももの痛いところに響くといいます。痛みの再現ができましたので、ここに針をすると効きそうです。4〜5本ほど、ズ〜ンという響きが出るように針を刺して10分ほどそのままにしておいた後に、立たせてみると、痛みが大部軽くなったと言います。
もう少し、お尻の筋肉内の循環を改善することを目的に吸玉を3分ほどやった後に、もう一度立たせて、歩かせてみますと、もうほとんど痛くないということでした。
念のため、1分間ほど足踏みをしてもらいましたが、大丈夫だといいますので、翌日また来ていただくことにしました。
2診目 11月19日
昨日よりはよいが、まだ痛む。夜中に目が覚めたときにも痛かった。やはり炊事のときも足がだるくなる。ただし、左足の痺れはほとんどなくなった。ということでした。少くなくとも悪くはなっていないようです。
左膝裏の緊張や、左太腿のこりを指標にして、左F3、F5、F6 を刺絡しましたが、こりは緩むのですが左ふとももの外側の痛みは変化なしでした。次に昨日と同じように臀部に鍼をしますと、やはり楽になりました。歩かせても大丈夫です。ただし、膝をしっかり伸ばして気をつけをするとだるさが残るそうです。これは、吸玉をしましたら取れました。

3診目 11月20日
昨晩も少しだるかったが、今朝はだいぶよい。ただし、気をつけをするとやはり、左ふとももの外側に違和感があるとのことです。昨日と同じ治療をしますと、やはり楽になります。ただし、気をつけで生ずる違和感は今回は取れませんでした。
4診目 11月22日
長く歩くとだるさと痛みが出てくるがだいぶよいとのこと。気をつけの姿勢での違和感も減ったといいます。左臀部に鍼と吸玉をして、左足の親指が少し痺れるというので、左F1、F2、F3 の刺絡をしますと全体的に楽になりました。
5診目 11月27日
足の痺れも、左ふとももの外側の痛みもだいぶ無くなったというので、本人の希望もありこれで様子をみることにして終了。
この方の場合は、左ふとももの痛みには、左の臀部の鍼と吸玉が有効であり、左足首から指にかけての痺れには井穴刺絡が有効でありました。ちなみにこの方に指導した自己治療法は、テニスボールでお尻を圧迫する方法でした。
