めまい
「今朝から、寝違えて首が痛かったが、しばらくしたら急にめまいがはじまり、目がくるくるまわって立ってられなくなった。1日中寝ていたら、少しましになってきたが、気分が悪いので治療をしてくれないかと」電話がありました。
昔は、よくこのような状態になっていて1週間ほど寝ていたのですが、久し振りに起ってビックリしたようです。
急いで、治療道具を持って帰宅をして、早速治療を開始しました。
頭を下にすると、メマイと吐き気がします。しかし、症状の確認のために、ゆっくり起きあがってもらいました。頭を左右と上下に向けると少しめまいがします。上腹部あたりはつまった感じで気持ちが悪いと言います。
もう一度、仰向けになってから腹診をしますと、上腹部の緊張が強く、押すと気持ちが悪いといいます。まず、この緊張から取ることにしました。
母は、副交感神経の亢進するタイプで、体に大量の置鍼(鍼を刺したまま10分ほど置いておくこと)をするような治療を受けると2日ほどダルクなって寝込みます。井穴刺絡ではこのようなタイプには、H5・F5 (三焦経・胆経)のツボを使用します。
お腹の緊張を触りながら、右のH5 を指で押すと、緊張が緩みます。どうも、今回の症状にも適応しそうなので、右H5、右F5、左F5、左H5 の順番で、1つ1つお腹の緊張の緩み具合を確認しながら刺絡をしました。
全部のツボの刺絡が終るまえに、「ああ、だいぶお腹のつかえたものが取れてきた」と言っておりましたので、効果が出そうです。
H5,F5 の刺絡を終了して、ゆっくり起きてもらうと、先程よりスンナリと起きられます。頭を上下左右に動かしてもらってもめまいも吐き気も起きません。
座った状態で、背中を指圧すると、気持ちがよいといいます。特に首のつけねの大椎というツボの左側に「定喘」というツボがあるのですが、そこを押しているとすごく響いて楽になるようでした。
仕上げに、頭部、目のまわりに軽く接触するだけの鍼をしますと、目が空いた感じでスッキリしたというので治療を終了しました。
翌日、朝の5時くらいに起きてきましたので、状態を聞くと「だいぶいい。めまいはなくなった。肩もコリがとれて楽になっている」とのことでした。
いつもこうはいかないこともあるのですが、今回は、かなりシャープに効果を出すことができました。

