お尻と太ももの痛み(響く鍼2)
70代、男性。
昨日、畑仕事をしたら右腰からお尻、右太腿の外側が突っ張って痛くなったそうです。この方は、よく当院を御利用していただいているのですが、仕事を少し無理をすると来院されます。
この方の特徴は、腰とお尻の筋肉が非常に硬く、調子が悪くなってくると前屈みになって腰が伸ばしにくくなるといいます。
来院のたびに、井穴刺絡を試みるのですが、腰の症状をいちばん改善するのは何故か、百会の刺絡と頭と首の境目の指圧です。この2点に刺激を与えると、立ちあがるときに腰が伸びます。
さて、本日はどうでしょうか。
動作診
座って立ちあがるときに、右臀部と右大腿の外側が痛みます。歩かせてみても同様です。この2点を治療の目標とします。
治療
右足の甲の骨の間を押すと、小指と薬指の間に痛みがあります。ここに円皮針を2点貼りました。
これで、歩かせてみると、右大腿の外側のツッパリが減ったといいます。ただ、立ちあがるときに腰とお尻はまだ痛いようです。
かなり、筋緊張が強いので、症状のある局所にアプローチをすることにしました。
まず右を上で横に寝ていただき、右のお尻の指圧をして、よく響くところを探します。それから、そこへ少し長めの鍼を刺して響かせます。同様のことを右腰の押して痛いところにも行いました。そしてしばらく置鍼します。( 鍼を数分間刺したままにしておくことを「置鍼」といいます。この間に過剰に緊張をしていた筋肉が緩んできます。)
置鍼をしている間に、頭と首の境目辺りをじっくりと指圧をして、そこへ気持のよい響きを出すように鍼をしました。本人も「とても気持がいい」と言うので効果がありそうです。
10分程置鍼をした後に、腰とお尻に吸玉を3分ほどして立っていただきました。
今度は、痛みなく立てて、腰も伸びました。歩いてもそれほど、右太腿の外側がツッパリません。本人も自分で、太腿を触りながら「ああ、だいぶ緩んだね」と言います。ただ、緩んだせいか、右のお尻にすこしダルサが出てきました。
もう一度、横に寝ていただいて、右のF4 と F5 を刺絡しましたらダルサが取れましたので治療を終了しました。
こういう響く鍼は、万人向きではありませんが、とてもよく反応する方がいらっしゃいます。
また、本人もそういう刺激を嫌がりません。「ああ、その響きが気持がいい」などとおっしゃいます。
できるだけ軽い刺激で、できるだけ少ないツボでが当院のモットーですが、それにとらわれるとうまくいかないこともありますので、柔軟に対応しております。
帰えりに患者さん曰く
「今日のは、効いたわ!」
「・・・・・・・」

