目の痛み

t_flowerchara2164歳、女性。

「今日は、肩と首が凝っていて、目の周囲が痛い」と言います。

この方は、はじめは腰から下肢の痛みで来院されたのですが、楽になった後、月に1回くらいのペースで来院されています。

先月は、右脚のつけ根、お尻の痛みでした。この症状はたまに痛くなるが、治療をしてからはまあまあ調子がよいようです。

触診をすると、肩から肩甲骨の間まで、表面からパンという感じで突っ張っています。お腹のみぞおちから臍にかけてのエリア、膝の裏が緊張しています。

首は、顔を左に向けると左肩、左右に頭を傾けると両肩から首が突っ張ると言います。目は開いていても、閉じていても周囲が痛いそうです。(本人は「しぶい」という表現をされていました。)

鍼灸の世界では、「目といえば肝」というキーワードが浮びます。実際に目の疲労を訴える方の右の肋骨の下(季肋部)を押さえると非常に緊張していることも多く、肝経のツボを刺激すると目の疲労が軽減することがよくあります。肝経は太腿の内側も通っているので、右脚のつけ根が痛くなりやすいこの患者さんにも効果がありそうです。

jintaizu02

右の肋骨の下の緊張を治療点を探る指標としました。右の肝経のツボ F2 を押えますと、緊張が緩みます。ここを刺絡しますと、肩のこり、目の痛みが半減したそうです。

しかし、まだ、膝裏の緊張や、下肢の緊張がまだ残ってます。右の胆経F5(目尻) 、右の胃経F6 (まぶた)を続いて刺絡しますと、それも取れ、目も7割くらいよいといいます。肩こりはほぼ解消しました。

残り、3割ということでしたので、目の周囲に皮内針をすることにしました。皮内針は皮膚に斜めに、0.5mm ほど刺す鍼なので、ほとんど痛みはありませんし血も出ません。15本ほど目の周囲に鍼を刺して5分ほどしてから鍼を抜き、目の感じをみていただきました。

「もう、痛みも重さもなくなり、ほとんどいい」ということでしたので、うつぶせになって軽く指圧。みぞおちの裏あたりの背中に凝りがありましたので、そこへ吸玉。最後に百会を刺絡しますと、「ああ、気持ちがいい」ということでした。

自宅で、右F2,F6,F5を線香で刺激をするように指導して、治療終了です。

t_flowerchara23

私も先日、パソコンをやりすぎて「眼精疲労」になりました。眼精疲労は目だけ具合が悪くなるわけではなくて、目周囲の神経緊張が、肩・首、そして胃や肝臓などの内臓にまで影響を与えることがあります。私も目の重さと、しばしばする感じとともに、胃が重く張った感じが伴っていました。

家で、ダラ〜としているときに治療しましたので、刺絡ではなくて、普通の鍼でやりました。左の陥谷あたりと、左公孫右臨泣に軽く鍼をあて 0.5mm ほど刺入しました。これだけで、目の重さは半分に減り、お腹も楽になりました。そして、頭部のツボに何点か接触鍼をしましたらスーッと目が明くなりました。

ashitubo01今回の私の目の症状は、元々、体質的に胃が丈夫ではないので、目の疲労が感受性の強い胃に影響を与えたのかもしれません。

頭の、適当な場所に、鍼を触れるだけで(皮膚に入れない)、目や肩がス〜ッとすることがあります。軽い目の疲れならこの方法でも楽になるようです。

Comments are closed.

Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project. ログイン